小説【flower BLOOM】

#4木はいつも希望を残し秘密を持って立去る

  • 2019.09.06

繭「ってあれ?私の席どこだ?」 雫「何言ってるんだ。空いてる席があるはずだろ。お前以外は席変わってないんだから。」 特Sでは基本的にテストの成績で席順が決定する。今年度の最初のテストは明日から始まるため、今年から特Sになった繭以外は変わらず去年と同じ席に座っていた。 繭の席は成績が1番最後のやつの後ろと勝手に思っていたが、、、おかしいぞ。 空席がない。 本当に繭の席がない。 荻「あれ〜どういうこと […]

#3 つむがれる景色は紫色

繭「おっはよー!!ございまーす!!」 雫「でけーよ。声が。さっさと入れよ。」 ?「お!朝から元気だね〜。良いこと良いこと」 響「ほんと元気だよな。おはよ将人。」 雰囲気からわかるこの穏やかさんは萩原将人(おぎわらまさと)。特Sになって初めて話すようになった。実家はかなりの金持ち(まぁ特Sはそんなやつばかりだが)で教養も高い。 荻「雫もおはよ~今年もよろしくね。」 雫「おはよう将人。こっちこそよろし […]

特別編「令和」

# 繭「雫!雫!今日から令和だよ!おめでたいね!」 雫「まぁ元号が変わるなんて人生で1回経験できるかどうかだが、何がおめでたいんだ?」 繭「え?‥‥‥だって‥‥令和だよ!」 霞「ゆっちゃんそれ答えになってない。でも雫もいじわる。なんとなくわかってるくせに。」 響「まぁまぁ!雫はツンデレさんだからな。素直に繭と一緒になって騒げないんだよ。プライド高いからね!ってイッテー!!何すんだ雫!」 緋「雫兄っ […]

#2 藍ある雫は嵐のよう

# 「遅い!!!!私がどれだけ待ったと思ってるの!!」 校門に近づいた俺たちに鬼の形相で怒鳴ってきたのは藍川 繭(あいかわ まゆ)。いわゆる幼馴染ってやつです。性格は男勝りなスポーツウーマン。こいつにスポーツさせて負けたところはほとんど見たことない程である。 雫「おいおい。遅いって、俺達はいつも通りに登校してるぞ?」 繭「はぁ~‥‥これだから雫は‥‥問題です!今日は何の日でしょうか?」 雫「新学期 […]

#1 新学期とは浮かれるものなのか

春といえば出会いの季節。     俺たち高校生からすれば、クラス替えにより新たに知り合う学友との出会い。入学してくる新入生との出会い。新たな教師との出会い。    それ故に大半の学生はこの時期は浮足立っている。そう。俺の横にいる親友も例外ではなかった。 「雫!雫!今日からようやく3年生だな!最上級生だな!」     俺の横で無邪気にはしゃいでいるのは”奏 響也(かなで きょうや) […]

【flower BLOOM】#1

  • 2018.11.07

~プロローグ~ 花は咲くもの?花は散るもの? 人によって花に対しての考えは違うだろう。   俺の持つ花への考えはこうだ。 花なんて咲かせるものじゃない。   なぜかって?   そんなの決まってる。   咲かせてしまったら散る姿を見なきゃいけないじゃないか。悲しい目に合うのが分かってて何故咲かせる必要があるのだろう。   お前捻くれすぎじゃないか? […]